私たちは、相手の見た目から、人の事を無意識に断しています。
たとえば、あまりに痩せている人を見れば、「神経質な人なのかな」という印象を受けます。
筋肉質な人を見れば、スポーツマンなのかなという印象を受ける。
ちなみに私の好きなタレントのマツコ・デラックスさんは、体重が140キロもあるという事ですが、太っている人がどんな印象を与えるかといいますと、心理学の研究によれば、「やさしい」「おしゃべり」「おバカさん」「正直者」といったイメージを与える確率が高いそうです(イースタン・ミシガン大学のリチャード・ラーナーの研究による)。
先日、「見た目が気に入らないのであれば、見た目を磨くべき」というお話をさせて頂きましたが、見た目を変える事によって、しゅういの人達から受ける自分の印象を変える事が出来るようになります。これを心理学では「印象操作」と呼んでいます。
マツコ・デラックスさんは、女装することによって、「この人はきっと凄い人なんだろう」と目くらましをしているそうなのだが、皆さんだって、見た目を変える事によって簡単に自分が与えたいと思うイメージを相手に植えつけることが出来ます。
さすがにみなさんに、マツコさんの様な女装をして下さいとはアドバイス出来ませんので、別の方法をお伝えいたします。
たとえば、ポジティブなイメージを周囲の人に与えたい時は、少しだけ日焼けして肌の色を黒くしてみて下さい。
青白い肌をしていると、元気がなく、弱々しいイメージを与えてしまう事があります。仕事もあまり出来ないと思われがちになってしまいます。ところが、少しだけ肌を焼いておくと、精悍で、力強く、男らしく、仕事が出来そうなイメージを与えます。
オーストラリアにあるメルボルン大学のマリタ・ブロードストックは、日焼けをしていない人を「魅力的だと思う」と答えた人は38,0%しかいなかったのに対し、軽く日焼けをしている人は、56,5%が魅力的だと評価され、中程に日焼けしている人は、60,6%も魅力的だと評価されるという事が実験により確認されています。
見た目で印象を変える場合、そして手軽さや効率を考えた場合、最もお勧めなのは、日焼けをする事です。
あまりに日焼けをしすぎて、真黒になってしまうと遊び人だと思われてしまう場合がありますので、適度に日焼けする事よって、皆さんが周囲の人に与えるイメージは変わってくるはずです。